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バイオリン買取|弓なしでも売れる?可否の分かれ目

バイオリン買取|弓なしでも売れる?可否の分かれ目

押し入れの奥から、子どもが習っていた頃のバイオリンが出てきた。ソフトケースは入っているのに、弓だけがどこにも見当たらない。ケースを開けると少しカビ臭く、本体にうっすら白い斑点。f字孔から覗くと紙が貼ってあるけれど、何と書いてあるかは読めない——こういう状態でのご相談は珍しくありません。

先に結論をお伝えします。弓がなくてもバイオリンは買取の対象になります付属品がそろっていないご相談は日常的にあり、それだけで断られるものではありません。

ただし、本当に確認しておいたほうがいいのは弓の有無ではなく、本体の割れと、ケース内のカビです。この2つは「いくらになるか」ではなく「そもそも買い取れるか」を左右します。

この記事では、弓なし・付属品欠品のバイオリンについて、買取できなくなる条件、欠品パーツごとの影響度、査定前にやってはいけない準備、そして問い合わせのときに伝えると話が早い情報までを整理します。

読み終えたときに、押し入れに戻すのか、写真を撮って相談してみるのかを、自分で決められる状態を目指しました。

結論:弓がなくても売れる。ただし「売れない条件」は別にある

弓がなくても売れる。ただし「売れない条件」は別にある

弓がなくても買取対象になる理由

弓は消耗品としての性格が強いパーツです。毛は使えば減り、張り替えが前提の部品でもあります。

そのため買取の現場では、弓を含む付属品は本体の評価に加算・減算される要素として扱われることが一般的です。本体そのものの評価がゼロになる、という構造にはなっていません。

実際、楽器買取を扱う業者のページには「箱や説明書がない、付属品がない楽器・機材も買取いたします」といった方針が明記されていることがあります。

付属品欠品を理由に門前払いにする運用ではない、という意思表示です。もちろん業者ごとに方針は違いますが、「弓がないから相談できない」と考える必要はありません。

弓の有無が効くのは「金額」、可否を決めるのは「状態」

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。バイオリンの査定は、大きく2つのレイヤーに分かれています。

  • 可否のレイヤー:買い取れるか、買い取れないか。ここを決めているのは本体の破損と衛生状態です。
  • 金額のレイヤー:いくらになるか。弓・ケース・書類などの欠品はこちらに効きます。

「弓なしバイオリンは買取不可のことが多い」と書いている記事もあれば、「本体の状態を中心に評価する」と説明している業者もあります。

一見矛盾して見えますが、前者は金額がつきにくい量産品を念頭に置いた一般論、後者は可否の判断基準を説明したもので、見ているレイヤーが違います。

両方を同じ土俵で読むと混乱するので、まず可否、次に金額の順で確認していくのが早道です。

まず見るのは弓ではなく、この3点

押し入れから出した直後に確認しておきたいのは、次の3点です。いずれもスマホのライトがあれば見られます。

  • 割れ・剥がれ:表板(おもて側の板)、裏板、f字孔(表板の左右にあるf字型の穴)の周り、ネックの付け根に線状のひび割れがないか
  • カビ・におい:ケースを開けた瞬間の湿ったにおい、内装の布の変色、本体表面の白い粉状の付着
  • サイズ:大人用(4/4)か、子ども用の分数サイズか。表板の長さで判断できます

この3点が分かるだけで、相談したときの話の進み方がかなり変わります。逆に、弓がないこと自体は最初に伝えれば済む話です。

先に確認:買取そのものができなくなる2つの状態

先に確認:買取そのものができなくなる2つの状態

期待させてから断るのは誠実ではないので、先にNG側から書きます。楽器の買取で「お売りいただけないもの」として挙げられやすいのが、次の2つです。

① 修復不可能な破損(本体のひび割れ・ネック折れなど)

表板や裏板の割れ、ネックの折れ、駒(弦を支える立て板)を支える部分の変形など、演奏に支障が出る損傷は買取対象外になることがあります。修理費が想定される買取価格を上回ると、商品として再流通させられないためです。

ただし、すべての傷が該当するわけではありません。表面の細かいすり傷、ニス(塗装)のツヤ落ち、弦のゆるみや切れは、通常は減額要因にとどまります。「割れ」と「傷」は別物として扱われる、と考えてください。

② 衛生上問題のある状態(カビ・除去できない異臭)

ケース内で長期保管されたバイオリンで実際に問題になりやすいのが、こちらです。カビや取り切れないにおいがある品物は、衛生上の理由から買取をお断りする方針の業者が多くあります。

ケース内は密閉に近く湿気がこもるため、本体よりケースの内装から先にカビが出ることもあります。

白い斑点がカビなのか、松脂(弦にすべり止めとして塗る樹脂)の粉なのかは、写真だけでは判断が難しい場合があります。

松脂の粉は弦の下や指板の周りに白く積もることが多く、カビは布の当たる面や湿気のこもる部分に出やすい、といった違いはありますが、実物を見て判断するのが確実です。

微妙なライン(小さな割れ、うっすらしたカビ)はどうなるか

「ヒビというほどではないけれど線が見える」「においは少しするが本体はきれいに見える」——この中間帯のご相談はよくあります。白黒がはっきりしないケースでは、次のような点を見て判断していくことになります。

  • 割れが表板を貫通しているか、ニスの表面だけの線(ヘアクラック)か
  • 割れの位置が音に関わる部分か、縁など影響の小さい部分か
  • カビが本体の木部まで達しているか、ケースの内装や布だけか
  • においがケースを外して換気すれば収まる程度か、本体に染みついているか

ケース側だけの問題であれば、本体は問題なく買取対象になることもあります。「カビ臭い=全部だめ」と決めてしまう前に、ケースと本体を分けて考えてみてください。

買取できなかった場合、品物と送料はどうなるのか

宅配で送ったあとに買取不可となった場合、品物の返送費用を誰が負担するかは業者によって扱いが異なります

送料・返送料ともに無料と定めている業者、一定金額未満は依頼者負担とする業者、品物の大きさで分ける業者があり、一律ではありません。

ここは「たぶん無料だろう」で進めず、申し込み前に確認しておきたい項目です。

付属品欠品をどこまで受けてくれるか、どんな状態だと対象外になるかも、業者ごとに公表内容が違います。

判断の前に一度、付属品がない楽器の買取についてのような取扱方針のページに目を通しておくと、自分の品物が土俵に乗るかどうかの見当がつきます。

査定スタッフのコメント

「ケースを開けたらカビ臭いのですが、送っても大丈夫でしょうか」というお問い合わせをいただくことがあります。

この場合、最初にうかがうのは、においがするのはケースの内側だけか、本体を取り出しても残るか、という点です。あわせて、表板や裏板に白い付着があるか、内装の布が変色していないかも確認します。

ケース内装のみであれば本体は買取対象になることもあり、本体まで及んでいる場合は対象外のご案内になることもあります。

ご相談の際は、ケースを開けた状態の写真と、本体を出した状態の写真の両方をお送りいただけると、送る前の段階で見当をお伝えしやすくなります。

判断に迷う状態であれば、無理に自分で拭き取らず、そのままの状態でご連絡ください。

【早見表】欠品パーツ別・査定への効き方

 【早見表】欠品パーツ別・査定への効き方

ここからは金額のレイヤーです。何が足りないと、どのくらい効くのか。強弱で整理します。

欠品しているもの 査定への影響 考え方
減額要因。ただし可否には基本的に関わらない
ハードケース 本体保護と再販の両面で評価されることがある
ソフトケース・ケースなし 小〜中 輸送時の保護をどう確保するかが実務上の論点
鑑定書・保証書・購入時の書類 中〜大 製作者や年代の裏づけになる。高額帯ほど効く
弦・松脂・肩当て・顎当て 消耗品。買い足す必要はない
本体の割れ・カビ 可否に直結 金額ではなく、買取できるかどうかの問題

弓:影響度と、本体クラスによる差

弓の欠品がどのくらい効くかは、本体のクラスによって変わります。入門用の量産バイオリンでは、もともと弓の評価額が大きくないため、影響は限定的です。

一方、手工品や中級以上の個体では、セットで流通することが多く、弓の有無が金額に反映されやすくなります。

ケース(ハードケース/ソフトケース/なし)

ケースには2つの役割があります。ひとつは再販時の付加価値、もうひとつは輸送時の保護です。前者は金額の話ですが、後者は宅配買取を選ぶときの実務的な話になります。

ケースがない、あるいは壊れている場合は、梱包方法を事前に相談しておくのが安全です。

鑑定書・保証書・購入時の書類

書類は「誰が、いつ、どこで作ったか」を裏づける情報源です。なくても査定はできますが、あると評価の幅が狭まり、話が早くなります。

購入時の領収書、工房の名刺、調整に出したときの明細なども、手元にあれば残しておいてください。

弦・松脂・肩当て・顎当てなどの消耗品

これらは基本的に気にしなくて大丈夫です。切れた弦を張り替える、松脂を新しく買う、といった準備は不要です。むしろ、後述するとおり手を加えることで状態を悪くしてしまうことがあります。

捨てる前に確認したいもの/なくても影響が小さいもの

  • 捨てないでほしいもの:弓(本体と別の場所にあることがあります)、ケース、鑑定書・保証書・購入時の書類、工房のシールやタグ
  • なくても影響が小さいもの:古い弦、使いかけの松脂、汎用の肩当て、クロス、チューナー

まずは、弓もケースも足りない状態でも、減額で収まるのか対象外なのかは実物を見れば分かります。

写真をLINEで送るだけでも見当はつきますし、査定は無料、金額を聞いてから断っても構いません。

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ラベルは「そのまま信じない」——f字孔の中の紙から何が分かるか

ラベルはどこにある?スマホでの確認手順

ラベルは、表板の左側のf字孔から中を覗いた位置に貼られていることが多くあります。確認するときは、次の手順が撮りやすいです。

  • バイオリンを裏板側を下にして、平らな場所に置く
  • スマホのライトを右側のf字孔に当て、左側のf字孔から覗く
  • 読める文字だけでもメモする(読めなければ、その旨を伝えれば問題ありません)

本体を強く振ったり、無理に指を入れたりする必要はありません。読めない場合は、f字孔にレンズを近づけて撮った写真を送っていただければ、こちらで拡大して確認できることもあります。

「Stradivarius」と書いてあっても本物とは限らない理由

ラベルに「Antonius Stradivarius Cremonensis Faciebat Anno 17..」といったラテン語の文字列を見つけて、驚かれる方がいます。

ただ、この定型文は19〜20世紀のヨーロッパやその後の量産楽器で、モデル名の表示として広く使われてきた経緯があります。

ラベルの記載は、製作者の証明ではなく「どの様式に倣って作られたか」の表示であることがある、と考えておくのが実際的です。

同様に「Copy of」「Model」といった語が併記されているものもあります。がっかりする話に聞こえるかもしれませんが、裏を返せばラベルが読めなくても評価はできるということでもあります。

査定では、木材の質、板の厚みや接ぎの精度、ニスの状態、パーツの仕上げなど、実物から読み取れる情報を組み合わせて判断していきます。

ラベルがない・剥がれている場合はどう扱われるか

ラベルが最初からない個体、経年で剥がれた個体、修理時に貼り替えられた個体もあります。いずれも査定自体は可能です。

ラベルは判断材料のひとつであって、唯一の根拠ではありません。「作者が分からないから相談できない」ということはありませんので、そのまま伝えてください。

分数サイズ(1/16〜3/4)の見分け方

子ども用の分数バイオリンは、サイズによって流通量も需要も変わるため、査定時に必ず確認します。

判断しやすいのは表板の長さ(ボディの縦の長さ)です。おおよその目安は次のとおりで、メーカーによって多少の差があります。

サイズ 表板の長さの目安 全長の目安
4/4(大人用) 約35.5cm 約59〜60cm
3/4 約33.5cm 約55cm
1/2 約31cm 約52cm
1/4 約28cm 約48cm
1/8 約25.5cm 約43cm
1/16 約21.5cm 約37cm

メジャーがなければ、A4用紙(29.7cm)を横に置いて撮った写真でも構いません。「子どもが小学生のときに使っていた」という情報だけでも、おおよその見当はつきます。

弓が「ある」人・弓「だけ」ある人が見落とす論点

弓が本体より評価されることがある

ここまで弓を減額要因として説明してきましたが、逆のパターンもあります。オールドの弓や、製作者の刻印が入った弓は、本体より高く評価されることがあります。

弓の側面やフロッグ(手で握る黒い部品)の周辺に、製作者名や産地の刻印が押されていることがあるので、弓が見つかった場合は一度確認してみてください。

弓の先端・フロッグに象牙やべっ甲が使われている場合

古い弓では、先端のチップやフロッグの装飾に象牙やべっ甲が使われていることがあります。

象牙については、環境省が公表しているとおり、国内での象牙・象牙製品の取引は原則として禁止されており、事業者登録を受けた事業者を介する場合など、限られた条件でのみ商業取引ができる仕組みになっています。べっ甲もワシントン条約に関わる素材です。

そのため、該当しそうな弓は、査定を依頼する前に申告しておくのが安全です取り扱いの可否は業者や品物の状態によって異なり、この記事で一律に判断することはできません。

なお、近年の弓では骨、マンモス牙、樹脂、銀などの代替素材が使われていることも多く、見た目だけでは断定できません。「白い部品がついている」という事実だけ伝えていただければ十分です。

弓だけ・ケースだけ手元にある場合はどうするか

「本体は手放したが弓だけ残っている」「ケースだけ出てきた」というご相談もあります。弓は単体でも買取対象になることがあり、ケースも状態とブランドによっては評価されることがあります。

ただし、汎用のソフトケース単体では値がつきにくいのが実情です。まとめて相談し、対象になるものだけ引き取ってもらう形が現実的です。

よくある失敗と防ぐ方法:査定前にやってはいけないこと

よくある失敗と防ぐ方法

よかれと思ってやったことが、結果として評価を下げてしまうことがあります。順に見ていきます。

カビを自分で拭き取ろうとする

これがいちばん避けたい行動です。バイオリンのニスは薄く繊細で、アルコールや除菌シートで拭くと溶けたり曇ったりすることがあります。

さらに、カビの範囲や深さは状態を判断するための情報でもあるため、拭き取ってしまうとどこまで及んでいたのかが分からなくなります

においが気になる場合は、ケースを開けて風通しのよい場所に置く程度にとどめてください。

弦を張って音を出そうとする

長期間保管されていたバイオリンは、木部が乾燥し、接着が弱くなっていることがあります。

この状態で弦を強く張ると、駒が倒れたり、表板に負担がかかったりすることがあります。「鳴るかどうか確かめてから」と考えたくなりますが、査定に音出しは必須ではありません。

磨く・接着する・パーツを買い足す

市販の家具用ワックスで磨く、外れた部品を市販の接着剤でつける、といった対応は避けてください。

楽器の修理には専用の接着剤(あとで剥がせるもの)が使われるため、一般用の接着剤で固定されていると、修復の手間が増えて評価が下がることがあります。弓や肩当てを新しく買い足す必要もありません。

「弓がないから」とケースごと処分してしまう

この記事を書いている理由のひとつがこれです。弓がないことを理由に一式まとめて処分してしまうと、本体の評価を確認する機会そのものがなくなります。判断は、査定額を聞いてからでも遅くありません。

フリマアプリに「弓なし・現状品」で出品して起きやすいトラブル

自分で売る選択肢も当然ありますが、弦楽器は輸送中の破損リスクが高く、到着後に「割れがあった」と指摘されるとやり取りが長引きます。

ネックや駒に力がかかる梱包をすると、輸送中に破損することもあります。手間と時間を含めて比較したうえで選んでください。

売り方の選び方:店頭・出張・宅配・フリマを比較

売り方の選び方

方法 手間 スピード 立ち会い 向いている状況
店頭 運搬あり その場で完結 必要 店舗が近い/その日に決めたい
出張 運搬なし 訪問日程しだい 必要 他の不用品もまとめたい/対応エリア内
宅配 梱包あり 発送〜査定連絡 不要 平日不在/店舗が遠い/対面が苦手
フリマ 出品・梱包・対応 売れるまで不定 不要 時間をかけられる/輸送リスクを許容できる

宅配買取が向いている人

  • 平日は家を空けていて、店舗の営業時間に行けない
  • 店舗まで距離があり、往復に時間がかかる
  • 家に人を上げるのは気が進まない
  • まず金額だけ聞いて、そのあと考えたい

出張買取が向いている人

  • バイオリン以外にも処分したいものがまとまってある
  • 大型のものがあり、運び出しを任せたい
  • 業者の対応エリア内に住んでいる

ここで注意したいのが対応範囲の違いです。出張買取はエリアが限られる一方、宅配買取は全国対応としている業者が多くあります。広島市中心部から離れた地域にお住まいの場合、この差は小さくありません。

方法を切り替えられるかどうかも含めて、出張・宅配・店頭から選べる買取方法を先に確認しておくと、あとから段取りを組み直さずに済みます。

向いていない人

正直に書いておきます。次のような場合は、いったん立ち止まったほうがいいかもしれません。

  • 骨董的な価値がありそうな個体:古い工房の作である可能性が具体的にある場合は、弦楽器の専門鑑定を扱う先に相談したほうが納得しやすいことがあります
  • 本体が大きく破損している:買取ではなく処分の相談として進めたほうが早い場合があります
  • 家族の同意が取れていない:思い出の品は、決めてから動くほうが後の話が穏やかです。査定額を聞くだけなら、その材料集めとして使えます

平日は家を空けている、店舗まで運ぶのが難しい——そんな状況なら宅配買取が現実的です。

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問い合わせ前の5分準備:伝えると話が早い情報

伝えたい5項目

  • 種類とサイズ:バイオリンか、分数サイズか(表板の長さが分かればなお良い)
  • ラベルの記載:読める文字だけ。読めない場合は「読めない」で構いません
  • 付属品の有無:弓、ケースの種類、書類の有無
  • 気になる破損:割れや剥がれの有無と、その位置
  • におい・カビ:ケースだけか、本体もか

写真は4カット

  • 全体(表板側が写るように、明るい場所で1枚)
  • f字孔から見えるラベル(スマホのライトを使って接写)
  • 裏板の全体
  • 気になる箇所(割れ、白い付着、ケース内装など)

事前に確認しておきたい3つのこと

  • 査定に費用がかかるか
  • 金額に納得できなかった場合にキャンセルできるか
  • 買取不可だった場合の返送費用を誰が負担するか

査定スタッフのコメント

「弓がなくて、メーカーも分からないのですが、問い合わせても大丈夫ですか」というご質問をいただくことがあります。付属品がそろっていないご相談は珍しくないので、そのままご連絡いただいて問題ありません。

お話をうかがう際は、バイオリンの全長または表板の長さ、ラベルに読める文字があるか、f字孔の周りや表板・裏板に割れがないか、ケースを開けたときのにおいやカビの有無、駒やペグ(糸巻き)の状態、付属品の点数を確認します。

ここまで分かると、宅配・出張・店頭のどれをご案内するかも判断しやすくなります。

まずは全体・ラベル・裏板・気になる箇所の4枚をLINEやメールでお送りいただき、「弓なし・ケースあり」など分かる範囲の情報を添えてください。

写真の段階でお伝えできることもありますので、送る前にご相談いただいて構いません。

弓なし・付属品欠品のバイオリンを相談する流れ

実際の手順は、次の4ステップです。

  • 1. 写真を撮る:前章の4カット。触らず、そのままの状態で
  • 2. 相談する:電話、メール、LINEのいずれか。弓なしであること、においの有無を先に伝える
  • 3. 方法を決める:宅配・出張・店頭から、住んでいる地域と都合に合わせて選ぶ
  • 4. 査定結果を聞いてから判断する:金額を聞いたうえで決めて構いません

広島県内で出張の対応エリアに入っているか、宅配の場合に梱包キットを用意してもらえるかといった実務面は、事前に確認しておくと当日の段取りが楽になります。

対応品目や申込方法はトレジャーマーケットの楽器買取ページにまとまっているので、進める前に一度目を通しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. 弓がないバイオリンでも買取してもらえますか?

A. 買取対象になります。弓の欠品は金額に影響する要素ですが、買取の可否を決めるのは主に本体の破損と衛生状態です。

Q. ケースがない場合、査定額はどのくらい下がりますか?

A. 本体のクラスによって幅があるため、一律の金額はお伝えできません。ケースなしの場合は、輸送時の保護方法を事前に相談しておくことをおすすめします。

Q. ケースの中がカビ臭いのですが、買取できますか?

A. においやカビがケース内装だけにとどまっていれば、本体が買取対象になることもあります。本体まで及んでいる場合は、衛生上の理由から対象外となることがあります。ケースを開けた写真と本体の写真を分けてお送りください。

Q. 表板に小さなヒビがあります。買取対象外になりますか?

A. 表面のニスだけの細い線か、板を貫通した割れかで扱いが変わります。位置と長さが分かる写真があれば、事前におおよその見当をお伝えできることがあります。

Q. ラベルに「Stradivarius」とありますが、価値はありますか?

A. この表記は量産楽器のモデル表示として広く使われてきた経緯があり、記載だけで真作と判断することはできません。実物の作りや木材から評価していきます。

Q. ラベルが剥がれていて作者が分かりません。査定できますか?

A. 査定は可能です。ラベルは判断材料のひとつで、これがなければ評価できないというものではありません。

Q. 弦が切れています。張り替えてから出すべきですか?

A. 張り替えは不要です。長期保管された個体では、弦を張ることで駒が倒れたり本体に負担がかかったりすることがあります。そのままの状態でご相談ください。

Q. 子ども用の分数バイオリンでも買取対象になりますか?

A. 対象になります。サイズによって需要が変わるため、表板の長さか全長が分かると案内がスムーズです。

Q. 弓だけを売ることはできますか?

A. 弓単体でも買取対象になることがあります。側面やフロッグ周辺に刻印がある場合は、その部分の写真もあわせてお送りください。

Q. 査定額に納得できなかった場合、キャンセルできますか?

A. キャンセルの可否と費用の扱いは業者ごとに定められています。申し込み前に確認しておきたい項目のひとつです。

Q. 買取できなかった場合、送料はどちらが負担しますか?

A. 返送費用の扱いは業者によって異なります。「無料」と明記されている場合もあれば条件付きの場合もあるため、発送前に確認しておくと安心です。

まとめ:弓より先に、割れとカビを確認するところから

最後に、押さえておきたい点を整理します。

  • 弓がなくてもバイオリンは買取対象になる。付属品の欠品は金額の話です
  • 可否を決めるのは、本体の修復不可能な破損と、カビ・除去できない異臭。まずこの2点を確認する
  • カビは自分で拭かない。ニスを傷めるうえ、状態の判断材料も消えてしまいます
  • ラベルの記載は額面通りに読まない。読めなくても査定はできます
  • 買取不可時の返送費用の扱いは、申し込み前に確認する

押し入れに戻すという選択も、もちろんありです。ただ、その判断をするための材料は、写真を数枚撮るだけで手に入ります。

価値が分からないまま押し入れに戻すと、次に開けるのは数年後になりがちです。

弓がない一挺でも、電話でもメールでもLINEでも、状態を伝えれば扱いの見当はつきます。判断材料だけ先に手に入れてください。

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