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要整備品の査定条件|タンポ劣化のサックスは売れる?

要整備品の査定条件|タンポ劣化のサックスは売れる?

買取の相場ページに並んでいる金額は、たいてい「ちゃんと鳴る楽器」の値段です。押入れから10年ぶりに出したサックスは、まずその前提から外れます。

タンポが茶色く硬化している。低音が鳴らない。特定のキイで明らかに息が漏れる。この状態で「そもそも査定に出していいものなのか」と手が止まる方は珍しくありません。

修理工房の料金表を見れば数万円単位の数字が並び、かといって押入れに戻すのも気が進まない、という状況です。

結論から書きます。タンポが劣化して音漏れするサックスでも、買取の対象になり得ますただし値段が付くかどうかは、状態の「どこが」悪いかで分かれます。

タンポの劣化は消耗品の交換で済む話ですが、管体の変形や腐食は話が変わるからです。

この記事では、査定額がどんな引き算で決まるのかという値付けの中身を先に開示したうえで、あなたの1本がどの位置にあるのかを自分で判定できるところまで案内します。

タンポが劣化したサックスは売れる|値段が分かれる3つの条件

タンポが劣化したサックスは売れる

「音漏れする=買取不可」ではない理由

中古の管楽器は、整備された状態だけで流通しているわけではありません。中古楽器店やリペア工房は、仕入れた楽器を調整してから店頭に出す前提で買い付けます。つまり「整備が必要な状態」であること自体は、想定内です。

タンポは革やフェルトでできた消耗品で、時間の経過とともに硬化したり縮んだりします。長期間ケースに入れたままの楽器で気密が落ちるのは、故障というより経年の結果です。

ここが「壊れた」と「消耗した」の分かれ目で、査定でも別の扱いになります。一方で、値段が付きにくくなる状態も確かにあります。次の3条件を先に確認してください。

値段が付くか分かれる3条件

  • 条件1:メーカー・モデル…中古市場で今も需要のあるメーカーかどうか。国内外の主要ブランドは、整備前提でも買い手が想定できます。逆に流通量が極端に少ないブランドは、整備してから売る先の見込みが立ちにくくなります。
  • 条件2:管体の変形・腐食…落下による曲がり、トーンホール(音孔)まわりの腐食、ハンダ外れが広範囲に及ぶ場合は、消耗品交換では戻りません。ここが一番大きく効きます。
  • 条件3:欠品の有無…ネック、マウスピース、ケースなどが揃っているか。ネックは楽器ごとに個体差があり、後から合わせるのが難しいパーツです。

言い換えると、タンポが劣化しているだけで管体が真っ直ぐ、部品が揃っているなら、査定の土俵には十分乗ります

「低音が鳴らない」「特定のキイで息が漏れる」という症状は、この条件1〜3のどれにも直接は該当しません。

「要整備品」と「ジャンク・パーツ取り」の違い

中古楽器の表記では、この2つは分けて扱われます。混同すると、自分の楽器を実際より低く見積もってしまいます。

項目 要整備品(調整前提) ジャンク・パーツ取り
主な状態 タンポの劣化、コルクの脱落、バネのへたり、全体の気密低下 管体の大きな曲がり、広範囲の腐食、主要パーツの欠損
回復の見込み 消耗品交換と調整で演奏可能な状態に戻る見込みがある 本体としての再生が難しく、使える部品を取る前提
査定の考え方 販売見込み額から整備費を引いて算出 取り出せる部品の価値や素材としての評価
価格差 モデルによっては相応の金額が残る 大きく下がる、または値が付かない場合もある

押入れから出てきて「音が鳴らない」という楽器の多くは、前者の入り口にいます。自分でジャンクだと決めてしまう前に、どちらなのかを確かめる価値はあります。

査定額はこう決まる|要整備品の値付けの中身

査定額はこう決まる

査定額=中古販売の見込み額 −整備コスト −再販リスク

相場ページを見ても自分の楽器に当てはまらないのは、相場が「完動品の販売価格」を指しているからです。要整備品の査定額は、そこからの引き算で考えます。

要整備品の査定額は、整備後に中古で売れる見込み額から、整備にかかるコストと、再販時のリスク分を差し引いて決まります。この3つがそれぞれ独立して動くため、同じ機種でも査定額に幅が出ます。

  • 販売見込み額…整備が終わった状態で、いくらで買い手が付くか。モデルの人気と流通量で決まります。
  • 整備コスト…タンポ交換、コルク・フェルト交換、全体調整などにかかる実費と工数。状態が悪いほど膨らみます。
  • 再販リスク…分解してみないと分からない不具合(内部の腐食、ネジの固着など)や、売れるまでの在庫期間。この不確実性が大きいほど、差し引きは厚くなります。

減額される理由をあらかじめ知っておくと、査定時に「どこがいくら引かれたのか」を確認できます。根拠を説明できる査定かどうかは、この質問で見分けられます。

整備コストの目安を、実際の料金表から見る

差し引かれる整備コストの感覚をつかむために、リペア工房が公開している料金を並べます。工房によって内容と金額の幅が大きいため、あくまで考え方の材料として見てください。

整備の内容 公開されている料金の例 備考
部分調整(1か所〜) 800円〜 キイ1か所単位の調整
タンポ1か所交換 1,600円〜 破れ・変色が数か所にとどまる場合
針バネ1か所交換 1,000円〜 錆や折れがある場合
全体調整 9,000円〜 分解を伴わない範囲のバランス調整
オーバーホール(タンポ交換なし) 30,000円〜 分解清掃・注油・コルク調整・全体バランス調整
オーバーホール(全タンポ交換) アルト・テナーで74,000円〜/95,000円〜 工房により料金設定が異なる
消耗品の全交換+分解クリーニング+全体調整 116,000円〜 最も内容の広いメニューの例

注意したいのは、多くの料金表が「修理技術料金」として提示され、パーツ代が別途加算される点です。

楽器の状態によって見積額が変動する旨を明記している楽器店もあります。つまり、料金表の最低額がそのまま自分の楽器に適用されるとは限りません。

同じ「音漏れ」でも査定額が割れる理由

ここまでを踏まえると、症状が同じでも査定が割れる理由が見えてきます。音漏れの原因がどこにあるかで、整備コストの桁が変わるからです。

  • 原因がタンポの硬化・縮みだけ…消耗品交換の範囲。差し引きは読みやすい
  • 原因がコルクやフェルトの脱落…比較的軽微な調整で戻る場合がある
  • 原因がキイの曲がりやポストのハンダ外れ…調整だけでは戻らず、追加の作業が必要
  • 原因が管体の変形…気密の問題ではなく構造の問題。差し引きが大きくなる

吹いた感触だけでは、この区別は付きません。だからこそ査定では、症状ではなく原因を見に行きます。

セルフ判定|あなたのサックスはA〜Dのどれか

査定前に自分で見られる10のチェック項目

分解せずに、ケースを開けた状態で確認できる項目です。該当が多いほど、整備コストの見積もりが厚くなります。

  • タンポの状態…変色、破れ、めくれ、白い粉のような付着物がないか
  • キイのガタ…キイを指で左右に揺らしたとき、明らかな遊びがないか
  • ネックの曲がり…本体に差し込む部分に楕円状のつぶれや歪みがないか
  • トーンホール…音孔の縁が欠けたり、緑青のような腐食が出ていないか
  • ハンダ外れ…サムフックやガード、ポストの根元が浮いていないか
  • ラッカー・メッキ…剥がれの範囲、下地に出ている赤錆や黒ずみの程度
  • 刻印とシリアルナンバー…メーカー名、型番、製造番号が読み取れるか
  • 付属品…ネック、マウスピース、リガチャー、キャップ、ストラップ、ケースが揃っているか
  • カビ臭・湿気…ケース内部に湿った臭いやカビの斑点が出ていないか
  • ケースの状態…ラッチが閉まるか、内張りが剥離していないか

ランク別に取れる選択肢

ランク おおよその状態 取れる選択肢
A 管体は真っ直ぐ、腐食なし、付属品が揃っている。タンポの変色や気密低下のみ 整備せずそのまま査定に出す判断がしやすい
B 管体は問題ないが、付属品の一部が欠品、またはラッカー剥がれが目立つ そのまま相談。欠品の内容を先に伝えると案内が早い
C キイの曲がり、ハンダ外れ、トーンホールの腐食のいずれかがある 買取査定と整備見積もりの両方を取って比較する
D 管体に明らかな変形、広範囲の腐食、ネックなど主要部の欠損 部位単位での相談、または本体以外の付属品も含めて相談

押入れで10年以上眠っていた個体は、AかBに収まることが多いのが実際のところです。CやDになるのは、落下歴があるか、湿気の多い場所に置かれていた場合です。

よくある相談:「息が漏れて低音が出ない」は何を疑うか

査定スタッフのコメント

「組み立てて吹いてみたら低音がまったく鳴らない。もう寿命でしょうか」というご相談はよくあります。この場合、まず確認するのは症状そのものではなく、下管側のタンポの状態です。

ライトなどで照らしながら、タンポの縁に破れやめくれがないか、キイを閉じたときに片当たり(片側だけ先に当たる状態)が起きていないかを見ます。

あわせて、ネックコルクの痩せ、オクターブキイの連動、ポストのハンダ外れも確認します。

低音が鳴らない原因は下管に集まりやすいのですが、上管の気密が落ちている場合もあるため、両方を見ないと判断できません。

お問い合わせの際は、「低音が出ない」だけでなく、どのあたりのキイから鳴りにくくなるかを添えていただけると、原因の当たりが付きやすくなります。

タンポの写真を数枚、明るい場所で撮って送っていただく方法でも構いません。

修理してから売る?そのまま売る?損益分岐の考え方

修理してから売る?そのまま売る?損益分岐の考え方

修理費を回収しにくい3つの理由

「直してから売ったほうが高くなりますか」という質問には、条件付きで答える必要があります。多くの場合、支払った整備費がそのまま査定額に上乗せされる構造にはなっていません。理由は3つあります。

  • 理由1:買取側も整備コストを見込んでいる…査定額はもともと整備費を差し引いた金額です。整備済みなら差し引きは減りますが、減る額は「あなたが払った金額」ではなく「買取側が自社で整備した場合の想定額」に近づきます。
  • 理由2:整備の内容が査定に反映されにくい…どの工房でどこまで手を入れたかは、外から見て判断が難しい部分があります。結果として、再度点検し直す前提で評価されることがあります。
  • 理由3:整備費が販売見込み額を超えることがある…学生用モデルの場合、オーバーホール費用が中古販売価格に近づく、あるいは上回るケースがあります。この場合、整備は経済的な選択になりません。

例外的に、先に整備したほうが有利になりうるケース

ただし、いつでも「そのままが正解」とは限りません。次のような場合は、先に見積もりを取る価値があります。

  • 中古市場で高値が付くモデルで、必要な整備が部分調整の範囲にとどまる場合
  • 不具合が1〜2か所に限定されており、部分交換で演奏可能な状態に戻る見込みがある場合
  • 売却ではなく、家族の誰かが使う可能性が残っている場合

判断に迷うときは、整備見積もりと買取査定を両方取って、差額を見比べるのが確実です。どちらも見積もりの段階では費用がかからないことが多く、比較してから決められます。

「自分で直す」が最もリスクが高い理由

市販の材料でタンポを貼り替える、キイの曲がりを手で戻す、といった作業は避けたほうが無難です。接着剤の跡やトーンホールの傷は、後から工房でも消せません。

結果として、手を付ける前より査定が下がることがあります具体的な注意点は後半の「やってはいけない4つ」で整理します。

音が出ないことと、値段が付かないことは別です。修理費を先に払わなくても、今の状態のまま査定額を確かめることはできます。

査定もキャンセルも無料なので、電話やLINEで状態を伝えるところから始められます。

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「自分の場合」で考える|モデル・状況別の見られ方

学生用モデル/中位モデル/上位・海外ブランドで変わる点

同じ「タンポ劣化」でも、モデルの位置づけで判断は変わります。

区分 査定での見られ方 整備の考え方
学生用・入門モデル 販売見込み額の幅が狭く、整備コストの影響を受けやすい 先に整備すると回収しにくい傾向
中位モデル 状態次第で評価が動く。付属品の有無が効きやすい そのまま査定と整備見積もりの比較が有効
上位・海外ブランド 整備前提でも需要が見込める。個体の素性が重視される 軽微な整備なら検討の余地がある

自分の楽器がどこに当たるかは、型番で判断できます。多くのモデルでは、管体の背面側(親指を当てるサムレストの周辺)やベル付近に、メーカー名・型番・シリアルナンバーが刻印されています。

ヤマハのYAS-275やYAS-62のように、型番から位置づけが分かるケースもあります。

実家整理・遺品で出てきた場合に先に確認したいこと

ご本人の楽器ではなく、実家の片付けや遺品整理で出てきたケースでは、確認しておきたい点が変わります。

  • 点数…サックス以外にトランペット、フルート、譜面台などが一緒に出てくることがあります。点数によって適した窓口が変わります。
  • ケースと中身の一致…ケースと楽器のメーカーが違う場合、後から組み合わせた可能性があります。
  • 書類・付属品…保証書、購入時の明細、替えのマウスピースやリードケースが残っていないか。
  • 設置場所…押入れか、屋外倉庫か。湿気の条件で状態の見立てが変わります。

ネックがない/マウスピースだけ/ケースだけの場合

本体が揃っていなくても、相談の対象になり得ます。ネックやマウスピースは単体でも需要があり、部位単位で評価が付く場合があるためです。逆に、ケース単体は評価が難しいことが多くなります。

「これは対象外だろう」と自己判断で外してしまうと、まとめて相談できたはずのものが手元に残ります。

多少の汚れや付属品の欠品がある楽器・機材も含めて、どこまで見てもらえるのかは付属品なし・状態が不安な楽器の取り扱い範囲で確認しておくと、相談の前に整理がしやすくなります。

査定スタッフのコメント

「写真は何を撮ればいいですか」というご質問をいただくことがあります。査定でまず確認するのは、メーカー名・型番・シリアルナンバーの刻印、タンポの状態、管体の曲がりや腐食の有無、そして付属品の構成です。

そのため、お送りいただく写真は、①楽器全体を正面から ②刻印部分の接写 ③ケースを開けて中身が分かる状態 ④気になる箇所の接写、の4枚があると判断が進みます。

刻印が読み取れない場合は、その旨をお伝えいただければ、別の情報から確認する方法をご案内します。

点数が多い場合や、大きなケースで持ち運びが難しい場合は、出張・宅配・店頭のどれが適しているかも変わります。

お電話やメールで「楽器の種類・点数・おおよその状態」の3点をお伝えいただければ、その場で適した方法をご案内できます。

やってはいけない4つ|自分で価値を下げないために

やってはいけない4つ|自分で価値を下げないために

査定前に手を出すと減額につながりやすい行為

  • 研磨剤で磨く…ラッカーやメッキの層を削ってしまい、下地が出ることがあります。くすみは査定でマイナスになりにくい一方、削り跡は戻せません。
  • 潤滑剤・油をさす…用途の合わない油がタンポに染み込むと、交換が必要な範囲が広がることがあります。
  • タンポを自分で貼り替える…接着剤がトーンホールに残ると、除去に追加の工数がかかります。
  • 湿ったまま収納する…ケース内の湿気は、金属部の腐食とカビ臭の原因になります。査定前に出したなら、乾いた状態で戻してください。

やることは1つだけで十分です。乾いた柔らかい布で表面のほこりを軽く払う。それ以上は、査定を受けてから判断しても遅くありません。

宅配で送る前の梱包NGと、最低限の手順

輸送で壊してしまうのが、最ももったいないパターンです。次の順序で進めてください。

  • 手順1…ネックとマウスピースを本体から外し、それぞれ緩衝材で個別に包む
  • 手順2…本体は付属のケースに収める。ケース内で動く場合は、隙間に柔らかい布を詰めて固定する
  • 手順3…ケースごと、ひと回り大きい段ボールに入れる
  • 手順4…段ボールとケースの隙間を緩衝材で埋め、箱を振っても中身が動かない状態にする

やってはいけないのは、ケースに入れずに直接段ボールへ入れること、キイに直接テープを貼ること、ラッチが閉まらないケースをそのまま送ることの3つです。

ラッチが壊れている場合は、事前に伝えておくと梱包方法の案内を受けられます。

向いている人/向いていない人|そのまま売る・整備する・持ち続ける

 向いている人/向いていない人|そのまま売る・整備する・持ち続ける

そのまま買取相談が向いている人

  • 管体に大きな変形がなく、症状がタンポや気密の問題にとどまっている
  • 今後演奏する予定がなく、収納場所を空けたい
  • 整備費を先に出す意思がない、または出す理由が見つからない
  • 複数の楽器や関連品をまとめて片付けたい

先に整備見積もりを取ったほうがよい人

  • 中古市場で評価の高いモデルを所有している
  • 不具合が限定的で、部分調整で戻る可能性がある
  • 売却と再開の両方を、まだ天秤にかけている

今は手放さないほうがよい人

  • 子どもが吹奏楽部に入る可能性があるなど、数年内に使う見込みがある
  • 贈られた楽器で、手放す判断を家族と共有できていない
  • 本人が「また吹くかもしれない」と迷っている

迷いが残ったまま手放すと、後から気持ちの整理が付かなくなることがあります。ただし、査定額を知ることと、売ることは別の行為です。

金額を確認したうえで持ち続ける判断もできます。依頼先を具体的に見ておきたい場合は、広島の総合リサイクルショップの楽器買取ページで、どのブランドやジャンルが対象になっているかを先に確かめておくと比較しやすくなります。

依頼前チェック|査定条件で確認しておきたい5項目

条件の読み方を具体化する

確認項目 見るポイント 確認しないと起きること
査定料 無料か、条件付き無料か 見てもらうだけで費用が発生する
キャンセル料 査定後に断った場合の扱い 金額を聞いた後に断りにくくなる
返送料 宅配で断ったときに誰が負担するか 手元に戻すのに費用がかかる
減額の有無 提示後に金額が変わる条件があるか 入金額が想定と違う
受付方法 電話・メール・LINEのどれが使えるか、受付時間 平日に連絡が取れず話が進まない

見積もりの根拠を説明してもらえるかの確かめ方

金額の妥当性を判断する最も簡単な方法は、「どこが、どういう理由で引かれていますか」と聞くことです。

前半で説明したとおり、要整備品の査定額は販売見込み額から整備コストと再販リスクを引いて決まります。この構造で説明できるかどうかで、根拠のある査定かが分かります。

「相場でこの金額です」としか返ってこない場合は、その金額が何の相場を指しているのかを重ねて確認してください。完動品の相場を要整備品に当てはめている可能性があります。

相談から入金までの流れ|宅配・出張・店頭の使い分け

 相談から入金までの流れ|宅配・出張・店頭の使い分け

どの方法が向くか

方法 向いている状況 注意点
宅配 点数が少ない、日中に在宅できない、対面を避けたい 梱包の手間がかかる。輸送時の固定が必要
出張 点数が多い、大きなケースの持ち運びが難しい、実家整理と同時に進めたい 訪問の日程調整が必要
店頭 その場で説明を聞きながら決めたい、車で運べる 移動の時間が必要

選ぶ基準は、点数・サイズ・在宅できる時間の3つです。アルトサックス1本であれば宅配で完結しやすく、実家に複数本ある場合は出張のほうが手間が少なくなります。

それぞれの申込方法と当日の進み方は、宅配・出張・店頭の受付方法と査定の進め方から確認できます。

査定スタッフのコメント

「査定当日は何をするんですか」というご質問をいただきます。実際に確認しているのは、品物の種類と点数、刻印と型番、管体の状態、付属品の構成、そしてケースの中身です。

楽器の場合はケースを開けて、ネックやマウスピースが揃っているかを1点ずつ確認します。

金額をお伝えする際は、状態のどこを見て判断したかをあわせてご説明します。ご納得いただけない場合、その場でお断りいただいて問題ありません。

お問い合わせの段階では、「アルトサックス1本、タンポが変色していて低音が出ない、ケースあり」という程度の情報で十分です。

この3点があれば、宅配・出張・店頭のどれが適しているかまでご案内できます。写真を送れる場合は、LINEやメールでお送りいただくと、より具体的な見立てをお伝えできます。

店頭まで運ぶのが難しい場合は、段ボールに詰めて送る宅配買取という方法もあります。全国対応で、家に人を呼ぶ必要もありません。24時間受付のメールなら、都合のよい時間に状態を書いて送るだけです。

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よくある質問(FAQ)

Q. タンポが破れているサックスでも査定してもらえますか?

A. 査定の対象になり得ます。タンポは消耗品で、中古楽器は整備を前提に流通しているためです。ただし、破れの範囲や管体の状態によって金額は変わります。

Q. 音が全く出ない状態でも値段は付きますか?

A. 音が出ない原因によります。気密低下やコルクの脱落が原因なら整備の範囲ですが、管体の変形や広範囲の腐食が原因の場合は、大きく下がるか値が付かないこともあります。

Q. タンポ交換やオーバーホールの費用はどのくらいですか?

A. 工房によって差があります。タンポ1か所の交換を1,600円〜、全体調整を9,000円〜とする工房がある一方、全タンポ交換を伴うオーバーホールは74,000円〜、95,000円〜など数万円台後半から十万円台になる例もあります。

多くは技術料金の表示で、パーツ代が別途かかる点にも注意が必要です。

Q. 修理してから売ったほうが高くなりますか?

A. 多くの場合、支払った整備費がそのまま査定額に上乗せされる構造にはなっていません。

ただし、評価の高いモデルで整備が部分調整の範囲にとどまる場合は例外もあります。見積もりと査定を比較してから決めるのが確実です。

Q. 「要整備品」と「ジャンク」は何が違いますか?

A. 要整備品は消耗品の交換や調整で演奏可能な状態に戻る見込みがあるもの、ジャンクは本体としての再生が難しく、部品取りが前提になるものを指すのが一般的です。査定でも算出の考え方が分かれます。

Q. ネックやマウスピースだけでも相談できますか?

A. 部位単体でも需要があるため、相談の対象になり得ます。本体が揃っていないという理由だけで外さず、まとめて状態をお伝えください。

Q. ケースにカビ臭さがありますが、そのまま送っていいですか?

A. カビ臭がある場合は、事前にお伝えいただくと梱包方法をご案内できます。無理に洗浄すると内張りを傷めることがあるため、自己判断での処置は避けてください。

Q. 型番やシリアルはどこを見ればいいですか?

A. 多くのモデルでは、管体の背面側(サムレスト周辺)やベル付近にメーカー名・型番・製造番号が刻印されています。読み取れない場合は、その旨を伝えていただければ別の方法で確認します。

Q. 査定額に納得できなかった場合、断れますか?費用はかかりますか?

A. 査定額を確認してからお断りいただけます。査定料・キャンセル料の扱いは依頼先によって異なるため、申し込み前に確認しておくと安心です。

Q. 何本かまとめて相談したい場合はどうすればいいですか?

A. 点数とおおよその種類をお伝えください。点数が多い場合や大きなケースが複数ある場合は、出張での対応をご案内することがあります。

まとめ|整備前でも、判断材料は今日そろう

整備前でも、判断材料は今日そろう

タンポが劣化して音漏れするサックスでも、買取の対象になり得ます。値段が分かれるのは、メーカー・モデル、管体の変形や腐食、欠品の有無という3つの条件です。

要整備品の査定額は、整備後の販売見込み額から整備コストと再販リスクを差し引いて決まります。この構造があるため、先に修理費を払っても回収しにくい場面が出てきます。

今日できることは3つです。タンポと刻印の写真を撮る。型番とシリアルナンバーを確認する。楽器の種類・点数・状態を伝えて相談するこの3手で、自分の1本がどの位置にあるかが分かります。

押入れに戻すか迷っている1本も、状態を伝えるだけなら数分で終わります。

価値が分からないまま置いておくより、先に確認しておくと次の判断がラクになります。電話・メール・LINEのいずれからでも相談できます。

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